明らかになる戦中三大弾圧事件の一つ!
本書は長いことその詳細が明らかとなっていなかった 「満鉄調査部事件」につき、中国で発見された新資料に基づき その真相を解明しようとした書である。満州の地に新たな国家を創造しようと躍起になっていた関東軍が 当時は三井物産と満鉄くらいにしかなかったシンクタンク機能、 すなわち調査部に目をつけたのは当然のことであろう。 満鉄調査部の内包していたマルクス主義的合理主義と 関東軍の目指した効率的な国造りは当初、 その親和性が高かったと言って良い。 しかし戦局の進展に伴い、異端分子に対する軍部の許容度は 低くなり、大量検挙事件へと結びつく。 非常にエキサイティングな内容ながら、読み通すには 満州国・思想史などに予備知識が必要ではある。
小学館
満鉄全史 「国策会社」の全貌 (講談社選書メチエ) 満鉄―「知の集団」の誕生と死 日中戦争 殲滅戦から消耗戦へ (講談社現代新書)
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